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間合い管理:目的と意識すること

マルスのトッププレイヤーたちの試合で、しばしば実況者が「見事な間合い管理だ!」と叫んでいるのを見たことはないだろうか?

IgnaizeやMKLeoなど、マルスを使用して成績を残しているトッププレイヤーの動きに共通しているのが、その天才的とも言える間合い管理能力だ。

そこでこの記事では、マルスで強くなるために必須の間合い管理について、その重要性、間合い管理をする上での目的と意識すべきことについて深掘りしていこう。

目次

マルスでの間合い管理の重要性

なぜマルスのトッププレイヤーたちは間合い管理に重点を置くのだろうか?

これは、マルスというキャラの特徴を考えてみるとわかりやすい。

遠すぎても近すぎても弱い、それがマルス

マルスにとって自らを遠距離に位置取ることにはなんの意味もない。やれることが全くないからだ。

ここでいう「やれること」というのは、「相手を物理的もしくは精神的に誘導する」という意味で取れる行動を指す。

基本的に飛び道具は、それ自体を当てることよりも、飛び道具を嫌がって避ける・ガードするといった相手の行動を釣るために打つ。

が、飛び道具を全く持たないマルスはそもそも遠距離で相手を誘導する術を持ち合わせてない。

それどころか、マルスには飛び道具を跳ね返す手段もないため、ただただ一方的に相手からの「誘導」を受け続け、追い込まれたところに痛い一撃を喰らうハメになる。

飛び道具キャラを使ってマルスと対戦してみるとわかるが、遠距離にいるマルスにはノーリスクで飛び道具を打ち続けられる。全く怖くないのだ。

では反対に近づけばいいのか?というと、残念ながらマルスは相手との距離が近すぎても強みを発揮できない。

中距離で振る技には比較的素早いものを揃えているマルスだが、こと近距離技の発生や回転に関しては弱いと言わざるを得ない。

最速で出せる弱攻撃の発生は5F。全体フレームも弱攻撃としては長く、回転が非常に遅い。

2F発生の弱攻撃をマシンガンのように出せるマリオやカービィにはもちろん、キングクルール(弱発生4F)のような重量級にも近距離の殴り合いでは負けてしまう。

マルスにとっては相手に密着状態を作られることは死に直結する、なんとしても避けたい状況だ。

「中距離」を「キープ」するからこそ発揮されるマルスの強み

遠距離・近距離では全くダメダメなマルスだが、「中距離」に「居続ける」ことでその強さを最大限に発揮できる。

マルスはリーチの割に発生が早めでかつ広範囲をカバーする技が多い。そのため、中距離で相手の動く先に技を「置いておく」ように振る行動が非常に強い。

このような「置き」での技の振り方は攻撃判定の先端でヒットする可能性が高ぅなる。マルスの最大の特徴である「先端判定」が強く活かされる攻撃方法でもある。

もうひとつ、中距離をキープするのが重要な理由に、マルスの技の「素直さ」というのがある。

マルスの技はほぼ全て、スティックを倒した方向にほぼ均一のタイミングで「素直」に発生する。

例えば攻撃発生のテンポや方向が特殊であったり、姿が消えて相手を翻弄できたり、といった「クセ」がないのだ。

これは、相手の行動を潰す際に適切な技を選択しやすい、という点でマルスの「中距離対応型」のプレイスタイルを強いものにしている点でもある。

しかしこの技の素直さは、こちらから攻撃を差し込もうとする際には逆にマイナスに働く。攻めが短調・直線的になりやすく相手に読まれやすいのだ。

そのためマルスは、一度距離をとって仕切り直したあとに再度こちらから差し込む、といった「ヒット&アウェイ」戦法はあまり得意ではない。

相手を翻弄するには代わりに、中距離で常にプレッシャーをかけ続け相手の択を潰していく、という手法で精神的に追い込んでいく必要がある。

トッププレイヤーの動画を見ると、相手キャラをマルスが常に追いかけながら攻撃を当てている印象を得ると思う。

マルスの攻撃がうまく成功するときは、相手がプレッシャーに耐えきれずに動いた先にマルスが先回りして攻撃を置いているケースが多い。

その結果パッと見ると、たまらず離れる相手、追うマルス、という構図になりやすいのだろう。

間合い管理をする上での目的と意識

マルスで間合い管理が重要なことはわかったと思う。

では実戦での間合い管理は何を念頭に置きながら行えばいいのか?ここではそれを深掘りしてみる。

こちらの有利な状況を作り出す

対戦格闘ゲームでよく言われる「有利状況」とは、自キャラが取れる選択肢に対して相手の選択肢が制限されている状況のことだ。

例えば以下のような状況が考えられる。

  • リーチによる有利:同じ距離でこちらの攻撃は届くが、相手の攻撃は届かない
  • F(フレーム)による有利:攻撃やガードなどの硬直により、相手よりも自分が早く動き出せる
  • 展開による有利:ダウン展開、着地狩り、崖展開など、相手の選択肢が極端に少ない

リーチによる有利:同じ距離でこちらの攻撃は届くが、相手の攻撃は届かない

F(フレーム)による有利:攻撃やガードなどの硬直により、相手よりも自分が早く動き出せる

展開による有利:ダウン展開、着地狩り、崖展開など、相手の選択肢が極端に少ない

マルスが間合い管理を行う上では、これらの有利状況を作り出すことが目的となる。

中距離に位置取ることができれば、マルスは大抵のキャラに対してリーチによる有利状況を勝ち取ることができる。

しかし目的もなく相手との距離をあけているだけでは、相手に対して与えられるプレッシャーはごくわずがだ。

リーチによる有利でプレッシャーをかけてラインを押し上げ、崖展開の有利から復帰阻止の有利へつなげる。

焦って距離を詰めてきた相手の攻撃を避け(またはガードし)フレーム有利に反撃を加える。

など、しっかりと目的を持って間合い管理を行うことが大切だ。

ただ、どのようにして有利状況を作り出すのがベストかは相手のキャラやプレイスタイルによっても異なってくる。

リプレイを見直すなどして、自分の意識が正しかったかどうかを確認しながら、意識の幅を広げていきたいところだ。

1.逃げを潰し 2.攻めを捌き 3.守りを攻める

リーチでの有利を活かしつつ崖展開や復帰阻止の展開に持っていくためには、相手を崖へ崖へと追いやる必要がある。

これを「ラインを押し上げる」というが、これを行う上で最も大切なことは「相手にラインを入れ替えさせない」ということだ。

せっかく相手をコーナーへ追い込んでも回避やジャンプなどで位置を入れ替えられてしまったら、元も子もないどころか今度は自分が位置での不利を背負うことになってしまう。

プレッシャーをかけている時は相手の内回避やジャンプでの逃げは最優先で潰すよう心がけよう。

別記事でも紹介する「内回避の距離」を保つことで相手の内回避と大ジャンプでの逃げに対応しやすくなるので参考にしてほしい。

次に相手の攻撃に対する対応だが、この距離で相手が攻撃するためにはまず小ジャンプやダッシュを挟む必要がある。

落ち着いて引き小ジャンプ、ガード、その場回避などで捌いてフレーム有利に反撃したり、読めていれば先回りして攻撃を置いておこう。

もちろん全てを反応して捌くのは不可能だ。

ダメージをうけたり多少ラインを押し戻されても気にしすぎず、こちらが死ぬまでに相手を崖まで運べれば勝ち、くらいの気持ちでじっくりといこう。

最後に相手が怖がって守りの択(ガードや引き行動)を取ると読んだら、ここで初めて差し込みを行う。

ガードに対してはダッシュ投げ、引き行動に対しては滑り横強などを当てられたら、ラインを大きく押し上げるチャンスだ。

マルスが意欲的に差し込み行動をするのは、このように相手が守りの択を選択するタイミングのみでいい。

それ以外は基本置き攻撃で相手の行動を潰す、もしくは攻撃を捌いて差し返す、という意識でいいだろう。

攻撃の差し込み、置き、差し返しの三すくみについては、また別記事で解説する。

まとめ

いかがだったろうか?

マルスにおいてなぜ間合い管理が重要なのか?実際に間合い管理をする時は何を目的としてどのようなことを心がけるべきか?

このような疑問に応えられていれば幸いだ。

マルスを使っているのならぜひ、「なんて見事な間合い管理だ!」と言われるようにがんばろう。

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