マルスで勝てるようになるための戦略を考えるためには、まずマルスというキャラのコンセプトや強みをしっかりと理解したうえで、そこから目指すべき理想の立ち回りの方針を見極める必要があります。
この記事では、マルスとはどの様なキャラクターなのか?どのような状況下で強みを発揮するのか?などをを深掘りし、以降の戦略立ての「柱」となる方針について考察してみます。
マルスのコンセプトは?強い立ち回りとは?
特徴を押さえてみて見えてきたマルスのキャラコンセプトは、
- 中距離が強い
- 相手の動きに対応して潰す「対応型」
- 間合い管理能力が高い
- 復帰阻止が強い
- ……etc.
などではないだろうか?
それではこの項では、見えてきたキャラコンセプトから、マルスプレイヤーが目指すべき強い立ち回りとは?という点について深掘りしてみよう
「近距離」でも「ヒット&アウェイ」でもなく「中距離べったり」
根本判定の弱いふっとばしと回転の遅い技構成を持つマルスの近距離は弱い。
マリオのように相手の懐に張り付きコンボでダメージを稼ぐ戦法は向かないだろう。
ではクッパやドンキーのように単発で重い一撃を当てて離脱、というヒット&アウェイ戦法はどうか?
これは、そもそも単発のダメージが低めのマルスではダメージレースで競り負ける可能性が高い。
飛び道具もなく比較的直線的な性能の技が多いマルスでは、近づいて離れて…というスタイルでは攻めの択に揺さぶりをかけづらく、単調な攻めを相手に読まれやすくなってしまうことも考えられる。
では、マルスが目指すべきスタイルは何か?
当サイトでは、相手の中距離にべったり張り付き相手の選択肢を潰し続ける、「スッポンディフェンス」を推奨したい。
マルスの高い間合い管理能力を最大限に活かし、相手が攻めてきた時は引き、反対に相手が引いた時は詰める。
そうして一定の距離を常に保った上で、相手の行動を技のリーチと発生、武器判定で潰していく、という「攻撃的なディフェンシブスタイル」がマルスのコンセプトに合っていそうだ。
それを可能にするマルスのキャラ性能もそうだが、加えて相手の行動を先読みする能力とそれを正確に潰す対応力など、プレイヤーとしての成長度合いが勝率に直結する、挑戦しがいのあるプレイスタイルではないだろうか?
「ふっとばし」よりも「ライン押し上げ」
前述したように、思い一撃を相手がバーストするまで当て続ける、というプレイスタイルはマルスのキャラコンセプトに合っていない。
確かに、剣の先端を当て続けることができれば相手をふっとばし続けることは理論的には可能だ。しかし毎回剣先を正確にヒットさせるなんて芸当はトッププレイヤーでさえ難しく、まして筆者レベルでは現実的ではない。
それよりも、中距離で相手の行動を制限しつつ、コーナーへジリジリと押し込んでいくことに専念した方が、マルスの強みを最大限に活かせる。
相手を自分が意図する方向へ誘導しながら追い込んでいくディフェンステクニックを、バスケ用語で「ディレクションディフェンス」という。
ニュートラルの立ち回りにおいてマルスが意識すべきは、まさにこの「ディレクションディフェンス」なのではないかと筆者は思う。
前述の「スッポンディフェンス」から中距離における読み合いで、相手の「引く」という行動以外を潰しラインを崖へ崖へと押し上げていく。
そうして崖外に出した相手を確実に復帰阻止で落とす、もしくは精神的に追い詰められた相手の不用意な行動を狩って横スマ先端〆のコンボでバーストする、というのがマルスの理想的な試合展開だろう。
「コンボダメージ」よりも「有利状況維持」
スマブラにおいて、コンボ精度を高めてワンタッチの火力を上げるというのは大切なことだ。
マルスでもそれは同じで、相手に触れるチャンスがあるのであればそこで得られるダメージを増やせることに越したことはない。
しかし、「コンボ火力」と「有利状況の維持」を天秤にかけなければいけない状況の場合、マルスというキャラを使用している以上は常に「有利状況の維持」を選択すべきだ。
有利状況とは、着地狩り展開、崖展開、復帰阻止展開など、主にこちらが取れる選択肢に対して相手の選択肢が制限されている状況のことを言う。
前述した通り、マルスは中距離で相手の行動を対応して潰すと言うスタイルが非常に強いキャラだ。
これが相手の行動が制限されている状況下であれば、なおさらこちらの読みを通しやすくなると言うことであり、有利状況が維持される限りマルスはより一層強みを押し付けやすくなる。
これまで紹介した「スッポンディフェンス」も「ラインの押し上げ」も、言うなればマルスの有利状況を作り出すための戦略であるし、マルスの戦略を考える上で有利状況の維持は何よりも優先すべき最重要事項であるとも言える。
例えば崖展開であれば、崖展開を維持することが最優先で、下手な攻撃を当てて崖展開が終わってしまうのであれば、そんな攻撃は当てない方がいい。
ライン押し上げ時も、一番懸念すべきはラインを入れ替えれられること。相手を内側にふっとばしてしまうような選択肢は間違っても取るべきではない。
マルスの戦略を練る上では、いかに有利状況を作り出し、かつそれを維持するかが大きなポイントになる。
以降の記事でマルスの細かい戦略を練る際も、ここはしっかりと押さえておきたい。
「先端で爽快バースト」よりも「復帰阻止で地味に落とす」
根元判定を当てた時のふっとばしの低さと先端判定を当てることの難しさから、マルスはよく「バースト難民」と呼ばれる。
そんなマルスにおいて勝率を安定させるには、撃墜のプランや方針をしっかりと練る必要がある。
確かに横スマや横強、空後などの先端がうまく決まれば早期のバーストが狙えるし、実際に決まった時の爽快感は凄まじい。
しかしそれらは、相手の行動に対するこちらの読みが完全に噛み合った場合でしか発生しない、いわば相手のミス依存のラッキーパンチだ。
ラッキーに頼らず安定的に勝利を重ねるためには、やはりこれまでの「スッポンディフェンス」による「ライン押し上げ」から、マルスの最大の武器とも言える「復帰阻止」による撃墜が最優先プランとなるだろう。
有利状況維持の項でも話したが、その復帰阻止も一度の攻撃で倒し切ると言うよりは、何度も何度も…それこそ相手が帰ってこれなくなるまで相手を崖外で小突き続ける、と言う意識で確実に相手の心を折りたい。
「先端の爽快感が味わいたくてマルスを使っているんだ!」と言う「先端中毒者(筆者含む)」にとっては、なんとも地味な戦略でガッカリされるかもしれない。
しかしそもそも勝てなければモチベーションの維持はできないし、このような堅実な立ち回りをしているからこそ、相手の不用意な回避行動など「ラッキーなミス」をを釣ることが出来る。
堅実な立ち回りを徹底することで、結果的に先端の爽快バーストを味わえる機会も増えるのだと信じて練習しよう。
まとめ
「マルスはバースト難民」
そう感じている人は、もしかしたらマルスというキャラのコンセプトの理解、そしてそれを活かす戦略の方針立てに不足があるのかもしれない。
かくいう筆者も、マルスを使い初めの頃はとにかく相手を追いかけてはがむしゃらに攻撃を振り、結果なぜか自分が先に死んでいる…という試合を繰り返していた。
この記事ではそのような筆者の失敗体験から、マルスの正しい戦略プランを練るにあたって一番大切な「柱」となるであろう方針について大まかに解説した。
とはいえ、マルスで勝率を安定させるには今回説明した大まかな方針の他にも、各シーンにおける思考、操作の反復練習、キャラ対策などをそれぞれ深めていく必要がある。
ぜひ、当サイトの他の記事も読んでいただき、勝率アップに役立てていただきたい。
コメント